ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。
都立五商での高校生活は、結構楽しい日々でしたが、卒業して就職することにイメージがわかず、学校の歴史の中で、先輩たちが国立など結構大学に進んでいることを知りました。
大学に行きたければ早実も受かっていたので、そのまま進学していれば良かったとも言えるのですが、都立に進んだので、挑戦が必要になったというわけです。
まあ、馬鹿といえば馬鹿なんですが。この事が後になっても影響してくるのですから怖いですね。
さらに、かつては大学に行きたい生徒のために進学クラスが設置されていたことを知りました。
そこで、私はウメキ先生にお願いして、学校側に進学クラスを設けてほしいと頼み込んだのです。
それにはそれ相応の人数が必要という事で早速僕らの仲間に話をしたらコサイ君を除いて、いつもの仲間が手をあげて結局進学クラスが設けられることになったのでした。
二学年から男子生徒が多い不思議なクラスが誕生したのですが、僕らが三年生の時二学年には進学クラスは設けられなくて、僕らは不思議な存在だったようにまあ、勝手に思っていました。
高校を卒業するまで色々あったのですが、それはまたの機会にして、大学は、中央大学に進みました。実は、中大の入学金の払い込みの日が早稲田大学の入試発表で、入学金を払い込んだ後で合格がわかっても今度は無駄にできないな、ということで、早稲田の発表は見る事なく中央に決めたのでした。
しかし、この決断がなければ、オカマツともイイダ君とも出会うことはなく、考えれば大きな円を描いて、ことは収まるところに収まる、縁と出会なのでした。
中大で中野三中以来オカマツに出会い、その縁で、岡松家の二階に下宿することになり、ユウイチやヒロヤスと出会いコイデやムラカミとも知り合ったのでした。
オカマツのおばさん、ユウイチの両親池田さん、豊田さんや多助のオヤジさん全てが繋がるべき縁として遥かな時を超えて立ち現れてくるのでした。昭和四十六年の一年の間のことでした。