ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。
昨年たったのふた粒収穫できた朝顔の種を、先日、半日ほど水につけてから蒔きました。
果たして発芽するかどうか気を揉みながら一週間ほど見守るうちにようやく二つとも発芽したのです。
正直言って良かった。
ところで、発芽してすぐに2枚の葉が出てきたのですが、見慣れた朝顔の葉の形とは随分と違った形状で、しかも2つともよく似たものでした。
さらに何日かすると今度は見慣れた朝顔の葉が出てきたのです。
そこで、ちょっと調べてみると、はじめに出てきた双葉は子葉と呼ばれるもので、後から出てきたのは本葉と呼ばれるものだったのです。
はじめに出てきた子葉は個体としての最初の葉で、種子の胚に既に用意されていたもので、形は成体の葉とは異なる形をしているものだそうです。
子葉は、発芽後、幼植物が本葉をつくり光合成によって成長ができるまでの栄養を供給する役目を持つもので、従って、本葉が出てくれば役割は果たしたことになり、枯れる。
一般に寿命が短いとされるが、まま、光合成を始めることもあるとか。そういえば、うちの朝顔も依然二葉が生き続けています。
とまれ、二葉は、言うならばロケットブースターのようなもので、ロケット本体の推力を使ってロケットが上昇していくまでの推進力ということになり、役目を終われば本体から切り離されるということでしょうか。
植物の世界は驚きに満ちていることを今更のように知るのですが、二葉で思い出しましたが、「栴檀は双葉より芳し」という言葉がありますが、早熟な才能の開花に止まらぬ、種子の胚の中に既に形成されている二葉と、その役割には考えさせられるものがあります。