未来に残すもの

ペンギン堂の飯島です。意見は私個人のものです。

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昨日までの抜けるような青空から、梅雨も間近な予感の、雲の多い空模様になりました。

昨日は、食料品の買い出しに、新宿へ。緊急事態宣言解除後の街は、まだかつての賑わいではないものの、結構な人出で、特に百貨店の地下の食品売り場は、混雑していて、怖さを感じるほどだったのは、これまでの生活習慣が身についているからなのでしょうか?

西口のユニクロは、先週からオープンしていましたが、昨日は、普段と変わらない感じがしたものです。

私も、久しぶりにTシャツを一枚買ってもらいました。思えば、この10年くらいは、普段着るものは、ほぼ、ユニクロ状態。それは私一人に限った話ではない。

なぜなのか?

ユニクロ、安いからか、ほかの理由があるのか?

なぜ私たちはフリースやヒートテックを身につけるのだろう。

なぜ、私たちはユニクロを着るのだろう。

「安い」からなのか、それとも別の理由があるのか。

そう、別の理由があるとすれば、それは何か?

それを探った本があります。

 

 それって、いまする話?って、そう、この後も、ユニクロは、国民服であり続けるのか?新しい生活様式の中でも不動のものたり得るのでしょうか?

それは、関心のあることです。

なぜユニクロが国民服となり得たのか?

ファッションの転換期にユニクロが、グッドタイミングで現れたからではないのか?

私たちはなぜユニクロの服を着るようになったのか?

個人的なことを言えば、なぜ私は、大学時代は、新宿三越の地下2階の衣料用品売り場で着るものを買い、社会人になってからは、中野ブロードウエイのキクマツヤに変わり、そしてユニクロになったのか?

ユニクロを通して現代における「服を着る」こと、消費の変化、欲望のあり方について明らかにすることを目的とする本なのですが、コロナを経て、これからどう変化していくのかについて考えるとき、きわめて日常の生活にまつわることが、案外、ビンゴじゃないでしょうか。

 

 問われているのは、政治家の見識

たとえガイドラインでは会議録を作成する必要がないとしても、事の重大性にかんがみて、特段の配慮で、会議録を作成するよう事務方に指示するのが、政治家の見識というものではないでしょうか?

言わずと知れた新型コロナウイルス対策の専門家会議の会議録作成のことです。

それに、私だった、自分の発言が明示されないような会議は、発言の張り合いがないと感じるのですが。あの時私はこう言った、後々のエビデンスがあったほうが、専門家としての見識が示せるのではないかとも思うのですが、これは余談かも。

そこで、「公文書の重要性」と、情報公開法と公文書管理法が機能しないのはなぜか?を問う本が本書です。

 

 公文書は、「歴史の記述に不可欠であり、後世の政策選択のためにも参照されるべき国民共有の知的資源である。同時に、国民の知る権利や行政の説明責任を担保するものだからこそ公文書管理法は制定された」のですが、「しかし、この数年の間にその法の精神を裏切る事態が数多く発生した。皇室会議の議事録未作成や、自衛隊日報の隠蔽、統計偽装問題、森友、加計問題等、公文書が意図的に記録されず、隠蔽、改ざんされる事態が相次いでいる」。そして、見識が問われるような事案も。

 

 

本書は、公文書をめぐる問題を概観し、あるべき公文書管理体制を展望するものです。

 本書で目から鱗の事例が、情報公開の流れが「外圧」で生まれたという指摘です。「1980年台の日米貿易摩擦により、アメリカからの外圧で、官僚の行政指導、規制について、手続きの透明化が求められた」というのですから、それまで、官僚の行政指導や規制は、不透明なベールの向こうにあったということでしょう。

近代官僚主義は文書主義

「行政はその執行上、プロセスを示し、説明責任を有している。そして、その説明は、文書をもって行われなければならない」とされます。それは、「近代官僚制が、文書主義で動いているからであり、何かを決定するときには、原則として文書が作られる。それに基づいて行政は執行される。特に決済文書は行政機関が組織として最終的な意思決定を下した証拠となるものであり、行政の正確性を確保し、責任の所在を明確にするものである。それが後から書き換えたり、保存せずに破棄されたりすることは、意思決定の正確性、責任の所在を検証不能にすることである」。当然、行政の職務は、「サービスであっても給付という。さらに措置という言葉が示すように明らかに権力行使の面を有する。故に、決済文書の内容が後から書き換えられることはあってはならないことである」とあります。

新型コロナウイルスにどのように対処するようアドバイスしたのか、いかなる認識のもとで、政府は対策を決定していったのか、今後のコロナウイルスとの共生を考えるうえでも、専門家会議の会議録は、今からでも作成し、さかのぼって記録することが大事だと思います。

 

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